お父さんの子育て記録

〜U人の誕生から療育センターに通う前までの状況と思い〜

・乳児期の頃(誕生から1才頃まで)
三つ子の第一子として生まれ、表情も豊かで愛想もよく特別変わったところは、
ないように思われました。三人の中では一番手が掛からず、一人でよく遊んだり、
眼ったりしていました。夜泣等もほとんどなく本当に親孝行な子だと思って.いました。
また、大きな病気もしないで身体も順調に成長していきました。
*子どもが一度に三人生まれてくるという事で、子育てをどうするか夫婦で話し合いました。
そして子どもたちの事を第一に考えた場合、2〜3年は二人一緒に子育てをするのが
最善ではなかろうかとの結論に達し、私は13年間勤めた会社を退職することにしました。
妻も無事に出産し、子ども三人も元気に誕生しました。在り来たりですが、その時は、
三人がすくすく元気に成長してくれることを心から願いました。
そして、三人が一緒に手をつないで幼稚園に通う姿を夫婦で夢見ながら二人で育児に追われる
一年でした。

・1才〜3才頃まで
1才1ヶ月過ぎて歩き初めましたが、名前を呼んでもあまり振り向かず、自分のペースで遊ぶ傾向が、
目立ってきました。公園などに行っても、物(道具)を使用する遊び(砂場遊びの道具とかボール等)には、
はとんど興味を示さず、公園の縁の方に縁の方に行く傾向がありました。
又、砂場遊びでは何か造るとか、バケツに入れるとかはせず、もっぱら両手に砂を握りパラパラと
落としたり足で砂を蹴散らかしていました。
ただ、砂山造ってあげたり、バケツで形抜きしてやると寄って来て足で踏み付け、壊していました。
日常生活面では、食事のときスプーンやフォークを使いたがらず、手掴みで食べようとしていました。
この頃まで偏食傾向は、あまり目立っていなかったように思われます。
睡眠に関しては、午睡を途中で起こすと機嫌が悪くなるので、2〜4時間させていました。
また、夜中に目を覚ましても泣かずに一人で遊んだり、歩き回ったりしていたので、
他の二人を起こさないように私か書かどちらかが別の部屋に連れていき、相手をする事も
たびたびありました。
*2才迄は「男の子は云うことを聞かないものだ。」という人の言葉にそんなものかと疑問も持たず、
子育てに追われる日々を過ごしていました。しかし2才過ぎても言葉がでないので
保健所に相談に行き、2才半頃児童相談センターで診てもらいました。
結果、自閉傾向があると言われ児童相談センターの療育教室に月2回通いながらしはらく様子を
見ていました。この時点では障害というものについてほとんど無知だったので、
少し遅れてそのうち話しだすだろうと結構楽観的に考えていました。

3才〜3才半頃まで
 多動傾向が顕著になり、原因が判らず突然泣きだしたり笑いだしたりする(情緒不安定になる)ことが
多くなってきました。おまけにパニックになると立直るのに時間が掛かり、親も困惑していました。
食事に関しては、偏食が目立ちだしました。そして、一日の生活リズムも乱れる事がより多くなってきました。
*三才過ぎて本人の葛藤が表出してくると、自分たちの葛藤も始まりました。
どういう風にこの子に接すれはよいのか?この子はこの先どうなるんだろう?と夫婦でいろいろ話してみました。そして答えは自ずと出てきました。
今、この子に対ししてあげれることは可能な限りやってみよう!

〜療育センターに通い始めて子どもの変化と思い〜

・3才半〜4才前まで
療育センターに最初の2ヶ月は週1回の通園でした。通い初めてひと月くらいはセンターに着くと一目散に
プレールームに駈けて行っていました。ふた月目になると私から離れるときに少し躊躇し、しばらく様子を
見て、周りの雰囲気に慣れてからプレールームで遊び始めるようになりました。
そして親子保育で回を重ねる毎におんぶや抱っこを求めてくることが多くなってきました。
この頃いわゆる「人を求めてやまない心」が形成され始めた時期のように思われます。
*療育センターに通園し始めて、障害について知れは知るほど愕然とする気持ちと幼児期のこの時期に
しかできない事は今のうちにたくさん経験させねばと前向きに思う気持ちの交錯でした。

・4才前〜5才前まで

平成8年4月からは、M(Uの弟)と一緒に、毎日通園することになりました。センターでは、兄弟二人で
心強かったのか親子分離もスムーズにでき、比較的落ち着いてきたようでした。
しかし、家では、4月中句頃から夜中に目を覚ます事が頻繁になり、おまけにこれまでと違い、
泣いて抱っこやおんぶをせがんでくるようになりました。そしておんぶしている間はうとうと眠るのですが、
布団に下ろすと目を覚まし、また泣き出すので親も睡眠不足ではとほと困り果ててしまいました。
そこで先生に相談して助言をもらい、Uの気持ちを大事にして本人が安一心できるよう、すべてを受けとめる
ことに心がけ接していたら、徐々に目を覚ます日が少なくなりました。そして7月上旬からはよく眠るようになり、それ以降はたとえ夜中に目を覚ましても、隣に親が居る事を確認すると布団の中でおとなしくしており、
しばらくするとそのまま眠るようになりました。また運動会の後、センター活動で始まった
“畑の土を使ったあそぴ”の頃から、寝つきもよくなり朝まで熟睡するようになりました。
 この年は生活リズムの確立・安定を目標にして努力し、またそれが大きく前進したように思います。
また、この間、恐怖というものを意識するようになり、ひとりで居ることに不安を感じ、人を強く求めてくるようにも
なりました。そして人の手を引いて何か要求したり、日常生活に於いても、食事の時は、スプーンやフォークを
使って食べようとしたり、洋服の着脱の際も手足をあげ、衣服を身につけようという意識が生まれました。
*夜中に目を覚まし泣きじやくる時期は、夜中に起こされ数時間おんぶをしている間、精神修業を
させられているような気分でした。ただ、乳児期に夜中、三人が代わる代わるに起きて似たような経験を
していたのでそんなに落ち込まずにすみましたが、いったいいつまでこの状態が続くのだろうかと出口の
見えない不安感はありました。

・5才前〜6才前まで
平成9年4月からは、Mは保育園を主体に通うようになったので、再び、Uとふたりでの通園となりました。
それが原因かセンターにつくと私の居る場所を確かめ親子分離をまた嫌がるようになってきました。
そして日をおう毎に分離に時間がかかるようになってきました。そこで先生方と打ち合せし、
登園時は私はプレールームに立ち入らないようにし、ドアのところで先生に預けるようにしました。
最初は嫌がり、別れる時は泣いていましたが、2週間位経つと泣かなくなり、数か月たつと自分で喜んで
プレールームに入っていくようになりました。
 今年度は人や物をじっと見るようになり、人の云うことで自分の行動を制止する場面も多々見られるように
なってきました。また家でも悪戯はしますが、精神面は安定し、以前のように原因が判らずパニックに
なるということはほとんどなくなりました。 日常生活面も、靴の着脱ができるようになったり、
排泄についてはトイレにいけば意識して用をします。食の広がりも顕著でいままで口にすら入れようと
しなかった物を食べてみようとしたりして、備食も是正されつつあります。
*本当に、はやいもので就学まで後1年となりました。来年の今頃、Uなりにどれくらい成長しているか
楽しみです。
 これからも気楽にあまり遠い先の事は考えずに、今この子は何を求めているのか、今この子に何が
必要なのか、と本人の気持ちを第一に考え、今を大切に前向きに育てていきたいと考えます。