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 2.ちょっと実用的なプログラム

  測量計算の中でもっとも代表的な計算である、2点間の距離と方向角の計算プロ

 グラムを作ってみましょう。

  この計算には条件判断やサブルーチンなど、プログラミング上のテクニックが必

 要です。したがって、このプログラミングを理解することができれば、他のプログ

 ラムもどんどん自分で作れるようになるでしょう。



 2.1 2点間の距離計算


 例題2

  2点の座標を与え、その点間距離を求めましょう。

図2.1

図2.1


 ●計算式

  2点の座標をそれぞれ(X1,Y1)、(X2,Y2)とすると、その距離は


 



 ●テキストボックスの配置

  @図2.1のように、テキストボックスをText1〜Text5まで5個配置します。

  A各テキストボックスを選択しながら、プロパティーウインドウのTextをクリア

   します。



 ●コマンドボタンの配置

  @コマンドボタンをCommand1〜Command3まで3個配置します。

  A各コマンドボタンを選択しながら、Captionプロパティーをそれぞれ「計算」、

   「クリア」、「終了」とします。



 ●ラベルの配置

  @ラベルをLabel1〜Label5まで5個配置します。

  A各ラベルを選択しながら、Captionプロパティーをそれぞれ「X1=」、「Y1=」、

   「X2=」、「Y2=」、「X2=」、「S=」とします。



 ●コードの記述

  @コマンドボタン

   コマンドボタンをダブルクリックして、次のようなプログラムを記述します。

 0010 Private Sub Command1_Click()
 0020   
Dim X1, Y1 As Double
 0030   
Dim X2, Y2 As Double
 0040   
Dim DX, DY As Double
 0050   
Dim S As Double
 0060
 0070   
X1 = Val(Text1.Text)
 0080   
Y1 = Val(Text2.Text)
 0090   
X2 = Val(Text3.Text)
 0100   
Y2 = Val(Text4.Text)
 0110
 0120   
DX = X2 - X1
 0130   
DY = Y2 - Y1
 0140
 0150   
S = Sqr(DX ^ 2 + DY ^ 2)
 0160
 0170   
Text5.Text = Str(S)
 0180 
End Sub

 ※リスト中の番号は説明のためにつけたもので、入力の必要はありません。

  

 0010 計算ボタンをクリックしたとき、このプロシージャが実行されます。

 0020
 

 
0050 変数の宣言。コンマ(,)で続けて、まとめることもできます。

    Doubleは倍精度の宣言です。倍精度にすると15桁程度の精度で計算できま

    す。

    このほかに、Singleは単精度の宣言で7桁程度、Integerは整数の宣言です。

 0070
 〜
 0100 テキスト1〜4までに入力された値を、それぞれX1、Y1、X2、Y2に

    数値に変換してから代入します。

    Valは、文字を数値に変換する関数でしたね。

 0120 X座標差をDXに代入します。

 0130 Y座標差をDYに代入します。

 0150 距離を計算してSに代入します。Sqrは√です。また(^)は累乗を表し 

    ます。

 0170 Sを文字に変換して、テキスト5に表示します。Strは数値を文字に変換

    する関数でしたね。

 0180 このプロシージャの終わりです。 

 


  次回は、このつづきです。


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