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カラスとの仁義なき戦

2004年6月29日  福永 大悟

 合鴨農法掲示板
 零日放鳥が今年は2回頓挫しかかっています。

 一度目は、害獣(人間から見てだけど)に30羽一度にやられました。ネットが緩んでいた所をこじ開けられて着いて3日目の朝、21日台風一過のさあ、今日から田んぼに全面開放と言う日に、、、しょっくです。今までやられていないので、どこか手抜かりがあったようです。

 二度目は、昨日25日朝五時過ぎの点検では元気に泳いでいた山の小さな田んぼに七羽と四羽と入れて居たのが、夕方行って見るといないのです。跡形もない。カラスよけのテグスもきちんと張っていたのに、しかも二重に縦横、3m間隔で。 争った後の羽根とか痕跡もないから一瞬人間を疑ったがどう見ても空中からでしょう。 合計41羽、、、、注文の半分がやられた、可哀相です。

 雛の孵化場の日本有機に電話して追加注文をすると7月1日しかないという。そこで聞いたら「今年はカラスの被害がとても多い、24日発送の100羽が着いた日の翌朝全部盗られた方もいる」という話です。

カラスいまが子育ての真っ最中でたんぱく質がほしいので、合鴨の雛は格好の攻撃対象となっているのだろう。 管理する私達がもっと注意をしないと行けないでしょう。7月2日に向けて再度テグスを密に張ります。

PS:30羽入れた二反五畝は順調に被害もなく行っていますが、稗がはやくも出ています。雛が小さいから押し倒さないようです。

カラス撃退ミニ情報
つくば市Hさんからのメール:
 参考になるかどうか分りませんが、私が調査している常北町のアイガモ農家グループでは昨年、トンビによるアイガモ雛の損失が大きかったことから、農家の高齢者の方々(会社勤めをリタイヤした方々が中心)が早朝に交代で起きて、被害予想区域で鉦、太鼓を打ち鳴らして、トンビ、カラスを寄せ付けないという人海戦術を展開しておりました。
 これは現役の兼業農家さんには実現困難な手法ですが、東南アジアには現在でも鳥追い少年(Bird boy)がいることから、鳥獣害対策の最も基本的な手法のひとつです。とはいっても、早朝に大きな音を立てることの社会的影響、またアイガモへの影響も考えなくてはなりませんから、どこでも応用できるではありませんが、興味深い手法ではあります。以上

編集子聞き耳情報:
 古野隆雄さんは、花火の爆竹を鳴らしたら効果絶大だったそうです。串の先に火薬が付いていて立てて火をつけると空中へ飛んで爆音がなるタイプを、カラスが田んぼの上に来たら打ち上げるとびっくりして逃げるそうです。
 萬田正治さんは、モデルガン(音の出るタイプ)でカラスが近づくと脅していたら、モデルガンを見ただけで近づかなくなったそうです。外出するときは畦に立てかけておくだけで効果が出たそうです。

 いずれにしても、「テグスをきちんと張る」基本作業をした上での対策だと思います。私はついにマネキン人形を友人の呉服屋さんから入手して田んぼの畦(あぜ)に立たせました。その名も「アイ子」ちゃんです。合鴨の「アイ」ちゃんです。是非是非頑張ってほしいものです。カラスの模型も。
  
左はアイ子ちゃんと再放鳥の雛(小さい、生後4日目)7月5日朝。
右はカラスの模型。逆さにして「襲うとこうなるぞ」威嚇する!テグスは二重三重に張ってある。


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