屋久杉    屋久島A

屋久杉とは、樹齢1000年以上のものを言い、1000年に満たない物は小杉と呼んでいます。
海岸周りの亜熱帯平地から1000m位の高さまで、照葉樹の林が広がり、途中から屋久杉も混じり出しています。紅葉もある温帯の森がこの中腹辺りで、それから上は亜寒帯・寒帯の植物が植生しています。狭い島で、この垂直分布が世界遺産に登録された起因の一つで、杉の樹齢も評価されて、屋久杉は500mあたりから山頂1900mまでが生育帯になっています。

左 紀元杉 樹齢3000年 標高1230m


上 仏陀杉 ヤクスギランド 標高1010m
   樹齢1800年

右 二代大杉 白谷雲水峡

左 紀元杉


 弥生
弥生杉

杉は色んな表情を見せる。見る角度・位置・気象によっても変わる。ましてや、3000年も生きてきたのだから。その内面からは人の想像できない日々の繰り返しがあったのだろう。
樹齢3000年 白谷雲水峡 標高710m
杉は人工林がほとんどだが、屋久杉は、自然の林の中に他の樹と一緒に育ち、自然の本来の育ち方をしています。倒木・伐採・崖崩れなどで、日の当たる場所に杉は生まれ・育ちます。台風や豪雨、寒さに耐え抜いて、この弥生杉は3000年も生きてきました。

屋久島次ページに
森林・渓谷

                                                 
A