竹の開花現象



 

竹(メダケ)の開花 2004年5月10日
鹿児島県揖宿郡喜入町

先日山の畑へ行く途中、土手に竹の開花を見つけました。竹は鹿児島でポピュラーなメダケです。
耕してない畑は、この竹が入りこみ、往生します。
開花の周期

新聞の報道などで60年周期とか、120年周期で、一斉に竹に花が咲き、その花の咲いた竹は集団で枯れてしまう。
竹の開花は珍しいので、その時は不吉な現象が起こると海外だけでなく、日本でも言われています。まるで昔のほうき星「彗星」の現出のようなイメージを抱かれるかと・
不思議な現象で、滅多にお目にかかってない、と思われるでしょうが、写真を見たら、何度か見ているのではと思います。
少なくとも私は何度か見ています。しかし、確実に写真に収めたのは2度だけ。
昨年のヤダケの開花「県外」と、今回のメダケの開花の2回。
一般には、竹はモウソウチク、ほかにマダケくらいしか、竹と認識してないようで、孟宗が67年周期・マダケが120年の周期で開花した事例で、報道などされたようですが、この開花周期は詳しくわかってないようです。

山の畑から2キロ以上離れた川沿いにもこのメダケが、生い茂っているので、よくよく見たら、この川沿いのメダケの中にも、花が咲いているのがありました。

秋に刈った「切り倒した」メダケの切り株から、芽を出し、花を咲かせた。


川沿いの去年枯れたメダケ。今年は、その枯れた脇の竹から、花が咲いていた。

竹は、毎年地下茎が這って伸びて、そこから筍が地上に顔を出し、それが生育し、親になります。代々地下茎で繁殖がなされます。竹はイネ科の植物なので、地下茎の更新が、やがて花が咲き、枯れる時期が来ます。この竹一生のサイクルが、開花周期と呼ばれます。人の一生より長い時間が多いのか、その周期は、はっきりわかっていません。
普通のイネ科の植物は、春に芽が出、花が咲き、秋に実を付けて一生を終わります。

近所のメダケの様子
毎年少しづつ、花が咲いて、枯れていくのか、去年2003年の部分枯死の続きの場所が
同じ位に花が付いているように、今年2004年は思えます。来年も同じように、そのまた
続きが・・なら、  それが確信できますが・・
何年か続いて止ってしまうのか、毎年の繰り返しなのか、開花周期説があるので
先の方でしょう。何年花が咲いて枯れていくか、ずうっと見守ってみたいものです。

 参考 ヤダケの開花 2003.1.17 東京 浜離宮