たいそうな題をつけたが、テレビで再放送の映画を見て、ふっと懐かしく、心にキュッと来ただけのことを、思っただけのこと。
ほんの半年前にその場所に出かけただけなのに、ドラマの中に引き込まれ、あの場所が何か懐かしい場所になってしまう。
その映画は寅さんシリーズの最終回になろうという「男はつらいよ寅次郎紅の花」1995年。この後、主演の寅さん渥美清は
亡くなってしまい、事実上最終回となっているようだ。日本の田舎・故郷はどこも懐かしく思えるが、その鹿児島のロケ地の
奄美大島・古仁屋と、加計呂麻・生間、諸鈍の地を紹介しよう。「日本の故郷の原点はここ」とも言える懐かしさの漂う場所。
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奄美大島・古仁屋の港の記念碑 |
加計呂麻島・諸鈍 リリーの家案内板 |
私は映画鑑賞マニアかというとその逆で、生まれてこのかた映画館は数えるほどしか行ってないと言うべきほど。
寅さん映画は、ある旅行で四国高松から松山までバスで移動の時3本ほど見たことがあった。まだ、高速道路の
開通前で渋滞中のバスの中であった。その後、宮崎・日向−川崎のカーフェリーの映画上映でも何回か見ている。
もちろん、家庭のテレビでも何度か見たものも、再々放映でも見る場合も多い。ストーリーを覚えていても、部分
忘れていることもあって、新しいものをもう見ることが出来ない思いから、余計に懐かしいものになろうというもの。
寅さんシリーズは、単純明快な行動の寅さんが引き起こす恋愛劇・
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手前に見える街並が古仁屋、対岸加計呂麻島 |
古仁屋の町を後に海上タクシー |
古仁屋から加計呂麻・生間に向う海上タクシー |
寅さんの甥「満男」は、よそに嫁ぐ彼女の嫁入りを式当日ぶち壊し、大変なことをしたとふらふら古仁屋にやってきて、傷心で
加計呂麻・生間いけんま行きの海上タクシーに乗る。乗り合わせた「リリー」は自殺するのではないかと、自分の車に乗せる。
途中で降りた満男は、崖の上で・放尿・でも・・、心配で自宅に連れ帰る。そこに3ヶ月居候中の寅さんがいる。・・・・・・・・・
東京の満男の自宅を訪ねた式を壊された彼女は、満男が諸鈍にいるのを聞きやってくる。浜でふたりの様子を見ている
寅さんとリリー。リリーは涙を流しながら、寅さんはその肩を抱こうと手を伸ばそうと・・・
結局、寅さんとリリーは、仲良く過ごすのだが、毎度のことながら喧嘩別れをする。どちらも同じ想いを持っているのだが
この寅さんの奥流のテーマか、定職もなく、結婚なんて一生できない・するガラでないと信じている寅さんがいる・・・・・・・
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加計呂麻・生間から大島海峡。対岸古仁屋 |
諸鈍湾崎根鼻方面。生間−諸鈍峠付近から望む |
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樹齢数百年のデイゴ並木。リリーの家が左にある |
デイゴ並木を逆に見る。左中の鞍部が生間への峠 |
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