鹿児島の平家落人伝説地
2001年・2002年と、日常と違うちょっと遠出を十数回した。それらの場所は、偶然と言うより、何かに取り付かれた様に、ことごとく平家伝説の地であった。
それも、何も知らずに出かけたほうが多く、あとである「平家」のホームページや他の本などで見て、その中に平家伝説があった場所と知った。びっくりと言うより、因縁を感じる位、気味悪い合致であった。身体に平家の血が流れているのか、それが、その場所へいざなったのか。私はオカルト大好きでは有るが、まともに信じる方ではなく、それが感じられる体質でもない。
鹿児島県には平家落人部落と言われる場所がたくさんある。
鹿児島に限らず、全国いたるところにある。それらは、根拠のない伝説だけの場合も多い。だがいろいろ調べてみると 「ほぼそうなのでは」と思われるものもあるようだ。
どちらであっても、落人集落と言われている場所を訪ねて見ようと思った。
鹿児島はそれが最も多い県で、ライフワークになりそうだ。
ちょと不便な山の中、隔離されている場所は「平家の落人集落」と呼ばれているところが多い。亡びの美学に傾注していたわけでもあるまいが、日本人の心に沁みるのか、はたまた、自分たちの出自を高めて格式を誉れたいのか・
琵琶の音に乗せて語る琵琶法師・高野聖がそれを増長させた幻想であったりして、伝承だけで根拠の無い場所は多い。
しかし、有名な平氏の本人になりきった影武者が、各地に移動散らばって、伝説を残したのではあるまいかと、思われるものもあるようだ。同じ名前の人間が日本のあちこちに足跡を残していたのだから。