#6 最近マンネリ?! 

(2000/11/16)

なんだか久しぶりだなー、古本屋篇。最近、手近にある古本屋にはあらかた行ってしまい、店舗の一定の傾向を掴んでしまったためにあんまり書くことがないんですよね(笑)。前回以降に古本屋ガイドなんか作ってしまったし、「ブックロボ」はなくなって「ブックぱれっと」になってしまいました。

なぜ「鹿児島古本屋ガイド」なんて作ったのかというと、たいした理由もなくて、他に誰も作っていなかったから。地図やアクセスガイドをホームページで公開している「ブックオフ」はともかく「ブックマーケット」はどこに店舗があるのかわからない。熊本県八代市の「ブックマーケット」を探すのに2時間くらいぐるぐる町中を走った苦い経験があるので、きっと僕みたいな人もいるに違いないと決意して作ってみました。しかし、誰かの役に立っているのかは疑問だけれども(笑)。

唐沢俊一『古本マニア雑学ノート』(幻冬舎文庫・2000年)を読むまでもなく、漠然と「古本の世界って深いんだろうなぁ」とバイトの経験から感じてはいたけど、やっぱり深い。古本屋ガイドを作るきっかけを下さった古本関係サイト「古本屋さんに行こうよ!」さんや熊本のコミック古書店「メルの本箱」さんの掲示板やリンク集を辿ったりしてみると、「あー、こういう世界もあるんだよなー」とか実感してしまう(笑)。

私がバイトをしていた古本屋の社長は別に本やマンガを愛している風じゃなかったけど、この世界、ほんとに本やマンガが「好きでしょうがない」という人達、行き過ぎて「偏愛している」人達が支えているんだと思うぞ。もちろんただ儲けたいという人達もたくさんいそうだけどさ。

僕にはとてもついていけそうもないんだけど、一般的な人よりは古本屋に数多く通っているほうだと思う。何か欲しい本があるわけでもなく古本屋に行ったりするんだから、やっぱり普通ではないよな、きっと。


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#7 ブックマーケット再考 

(2000/11/24)

昨日ブックマーケット姶良店がリニューアルしました。以前、リサイクル系、とりわけブックマーケットはコミック中心の品揃えへと移行していくのではないか、と書きました。それは以前のバイト先での売り上げ構成の経験(コミックかアダルトか)と最近開店、リニューアルしたブックマーケットの商品構成から推測したものでした。

何日か前に「姶良店リニューアル」の張り紙を見たとき、そして、単行本の棚から抜かれているのを見たときに、「あー、ついに姶良店もかぁ」と思ったものです。その時この回を書くことを決めていました。もちろん内容は「いよいよコミック中心に移行」というもので、自分の予測があたってすこし鼻高々になりました(笑)。

ところが!

ブックマーケット姶良店は単行本、新書等を充実させてきました。予測は外れて残念ですが、一般書が増えたのは私としては喜ばしいことです。

昨日は別のブックマーケットに行く機会に恵まれました。すると、大創業祭なるイベントが打たれている。店内のチラシを見ると姶良店を除く鹿児島県のすべてのブックマーケットの地図入りの広告じゃないですか。姶良店は姶良店で独自のチラシが朝刊に入っていました。リニューアルはもちろん、ハワイ・ホエールウォッチングの旅五名様をはじめとする「年末ジャンボ宝くじら」なるイベントまで入っている。これは一店舗で出来るイベントではない。しかし、創業祭に姶良店が入っていない(地図すら!)のはなぜか?

うーん、なぜでしょう(笑)。一応、自分なりの答えのようなものはあるのですが(たいした答えじゃないです)、まだ確信が持てません。それにこれを書いちゃうと次書くことがなくなるし(笑)。というわけで今回の「ブックマーケット再考」は「序説」ということで。


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#8 満遊に何が起こったか?(大映ドラマに非ず)

(2001/3/8)

「鹿児島の古本屋とは満遊書店のことだ・・・」と誰かが言った(註)。

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私と満遊書店(鹿児島店)との出会いは、確かまだ浪人をしている頃でした(またも記憶が定かでない・・・)。その蔵書の多さと、通路の狭さに眩暈しそうなうれしさがこみ上げてきたことを覚えています。わくわくするその感覚は、後にジュンク堂書店が出来たときと満遊書店東開店が開店したときに味わうことができましたが、今のところこの3回きりです(新宿紀伊國屋でもその感覚は湧いてこなかった)。

そのころ(おそらく)鹿児島に一店舗しかなかった満遊書店は、今では鹿児島店、鹿児島東開店、鹿屋店、隼人店、国分店と5店舗を数えるまでになっています。以前の満遊書店(鹿児島店)は現在の位置ではなく、大通りを挟んだ向かい側にありましたが、いわゆる8・6水害の被害を受け現在の場所に移転しました。

移転後の店舗も通路の幅は決して広いとはいえませんが、以前の店舗は一人が通路に立つと通行に支障がでるほど狭く、その窮屈さと在庫の多さからくる圧迫感にくらくらしたものです。在庫は当時から他の追随許さないほど多く、圧倒的とも言えました。そのせいか整理が不十分だったり、店員さんが愛想なかったりしたのですが、そんなもの関係ありません。ここに来ればなんでもあるような錯覚を感じることができ、そして、いつでもわくわくできました。

その満遊書店が・・・なんだか最近きれいになってきています。通路が広くなり、今まで壁だったところをガラス張りにすることでなんだか店舗が明るくなってきました。店舗によっては(国分店&隼人店)座って読めるようにテーブルや椅子まで置いてあります。

なんだか「らしく」ない(笑)。

確かに圧倒的在庫と実績を誇る満遊書店でさえも安閑とはしていられない状況にあります。店舗が明るく、店員の声も(マニュアル通りとはいえ)明るく元気な、そして立ち読みOK、本はきれいに加工されたリサイクル系書店と戦わなくてはならないのですから。店舗を明るくし、立ち読み(座り読み)する客を通りから見えるようにして店舗に入りやすくしつつ、価格を下げ買いやすくする。立派な営業努力です。

でもなぁ・・・やっぱり「らしく」ない(笑)。


註:誰も言ってません(笑)。「あづさ書店」さんをはじめ鹿児島を代表する多くの古本屋さんがあります。

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