(2000/6/21)
私、結構TVドラマを観ております。ただ、真剣に観るようになったのは大学に入ってからですかねぇ。
ここで言う「真剣に」というのは、俳優さんや女優さんだけでなく、脚本家や演出家、プロデューサーなどにも目が届くようになったという意味です。これは私がオタク的視点を身につけたせいなのか、それとも、どちらかというと裏方であった脚本家やプロデューサーといった人たちが画面(や紙面)に登場するようになったからなのか、今のところ判然とはしてません。私がいま気に入っている脚本家は三谷幸喜ですから、後者の要因は無視できないでしょう。
彼の作品との出会いは高校生の頃の「振り返れば奴がいる!!」がはじめですが、その時は三谷幸喜も西村雅彦も全く認識していませんから、それが三谷作品で、西村雅彦が三谷氏の主宰する劇団の俳優であることを知ったのは大学に入ってからということになります。
三谷幸喜をはっきりと意識するようになった決定的な作品は「(警部補)古畑任三郎」ですが、劇団に関する知識などを得たのは、演劇部に所属していた友人からでした。その友人の初出演作が三谷幸喜脚本の「ショーマストゴーオン」でなまら面白かったことを覚えています。
このあたりで私の三谷幸喜に対する評価が不動のものとなりました。
その後も視聴率的に成功と失敗を繰り返している三谷氏ですが、私にとってはハズレがありません。それはフジに限ってということになりますが、視聴率的に失敗した「総理と呼ばないで!」も「今夜宇宙の片隅で」も、文句の付けどころはいくらでもあるでしょうが、結局は「面白い」という評価に落ち着きました(贔屓のひきたおしかもしれませんが 笑)。
第一回ですから、彼のドラマの私的ランキングでもつけておきましょうか。
1.「王様のレストラン」
2.「古畑任三郎シリーズ」
3.「ラジヲの時間」(映画だけど 笑)
4.「振り返れば奴がいる!」
5.「今夜宇宙の片隅で」
6.「総理と呼ばないで!」
ぐらいですかね。忘れてるのはないと思うんですが・・・(意図的にハズしてあるものも・・・)。
「王様のレストラン」はまじめな馬鹿馬鹿しさが三谷さんらしい。西村雅彦演じる支配人が若い頃に出したというフォークソング「無縁仏」と「人生下り坂」(確かこんな名前)をちゃんと聞いてみたい。SPが出てくる話が面白かった記憶が・・・。古畑任三郎は1,2,3の順ですが、特に好きな話は風間杜夫の回。彼の最後のセリフ「古畑さん、あなたとはちゃんとした犯罪で戦いたかった」というのが秀逸。思わずニヤリ。「ラジヲの時間」は、確かもとは演劇だったと記憶しているのですが、それにふさわしく、ラジオスタジオを舞台にしたシチュエーション・コメディ。渡辺謙が好き。「振り返れば奴がいる!」の西村雅彦は、当時のドラマとしては異色な感じでいかにも舞台俳優的なくどさが新鮮でした。「今夜宇宙の片隅で」は恋愛ドラマなんだけど、並の恋愛ドラマにはならないところがいい。雰囲気としては映画調で、哀愁漂う印象。しかし変に重くならないところが絶妙です。「総理と呼ばないで!」は政治コメディ。途中ダレるのでランクは下げざるを得ないんですが、馬鹿馬鹿しさでは群を抜く。
なんだか競馬記者の短評みたいですね(笑)。
次のクールに三谷作品が登場するようなので楽しみです。
ありゃ、タイトルと内容が合わないなぁー。
何を書くつもりだったんだろう?
(2000/7/24)
いつもこんなこと書くことになるのかなぁ〜、って書いてるのは自分なんですが(笑)。このクールのドラマの感想を書いてみようかと思います。もちろん対象となるのは観ているドラマだけで、中には不快な表現もあるかもしれませんのであらかじめご了承下さい。
月曜日
バスストップ(フジ系21時〜)
「101回目のプロポーズ」の焼き直し、と見ています。
汗がやたらと多いダサイ中年男性「武田鉄也→内村光良」
やたらとかっこよくてなかなか素直になれない女性「浅野温子→飯島直子」
兄を支えるやたらと明るい弟妹「江口洋介→内山理名」
といったところ。演技がうまい役者さんは見受けられませんが、個人的に内村さんが好きだし、個人的に飯島さんは好きじゃありませんが、それなりに魅力的です(笑)。クサい演技には目をつぶって、中年男性の「逆転」恋愛ドラマをごらんになりたい方はどうぞ。
火曜日
ナースのお仕事3(フジ系21時〜)
人気があって、前クールから継続。こういう前例は知らないなぁ。それだけ視聴率がよかったということなんでしょう。内容はドジなナース役の観月ありさが前半バタバタと笑いをとり、後半病院という設定を生かしてしんみりと涙を誘う(まではいかないかな)という、ある意味、ドラマの王道。私は結構好きですが・・・。
花村大介(フジ系22時〜)
お笑いなのか、役者なのか、まだアーティストなのか(笑)、弁護士役に挑戦のユースケ・サンタマリア。「踊る大捜査線」ではじめて名前を見たときには日系ブラジル人なのかと思ったぞ。「日本語うまいなぁ」とか思ったりして(笑)。
このドラマは・・・、まぁ一度くらいは観てもいいかも。私は毎回観てますけど。
水曜日
愛をください(フジ系21時〜)
このところ携帯電話のCMの影響で菅野美穂が好きになっていたので一度観てみたんですが・・・私には合いませんでした。くどいです、辻仁成。小説読もうかと思ってたけど多分読みません。ちょっとヘビーというか・・・。ベタ(でもないかな?!)な恋愛ドラマがお好きな方はどうぞ。
木曜日
20歳の結婚(TBS系21時〜)
優香主演の青春ドラマ。う〜ん・・・あんまりお金がかかってなさそう(笑)。毒にも薬にもならないです。優香がお好きな方、鶴田真由が嫌いな方、どっちの料理だろうがどうでもいい方、とんねるずが嫌いな方、NHKはもっと嫌いな方、それでもテレビを観たい方はどうぞ(笑)。
合い言葉は勇気(フジ系22時〜)
脚本三谷幸喜、主演役所広司、その他の出演に鈴木京香、香取慎吾、津川雅彦、田中邦衛などなど、大河ドラマに匹敵するほどの豪華キャスト。これで期待するなというのが無理な話。でもなぁ〜、なんだかぴりっとしないんだよね、今のところ。注目は「仁太郎の妻」役のキムラ緑子と友人役の山寺宏一。キムラさんって存在感ありますぜ。何者かは知りませんが、演技うまいぞ(多分)。山寺宏一はその筋ではちょっと有名な声優さん。戸田恵子(「総理と呼ばないで!」に出演。その後「ショムニ」で人気爆発)の2匹目のドジョウなるか?!
金曜日
SUMMER SNOW(TBS系21時〜)
親父クサーい兄ちゃん役を演じるのが堂本剛。心臓病のわずらう相手役には広末涼子。TBSが「ひとつ屋根の下」(フジ系)を作るとこうなるのかな。
フレンズ(TBS系22時〜)
太ったね和久井映見(笑)。
ER W(NHK 23時〜)
緊急医療をテーマとして、自己決定・自己責任を貫くアメリカン・ドラマ。何で面白いんだろう?やっぱりあのリアリティのある医療現場の描写とそれに伴う緊張感なのかな。
土曜日
フードファイト(日テレ系21時〜)
笑ったよこのドラマ。何やってんだろう野島伸司。こんなの企画しちゃって。名前貸しただけなのかなぁ。ところでこのドラマ、やっぱり映画「ファイトクラブ」のパクリなの?!
日曜日
葵徳川三代(NHK20時〜)
大河ドラマって豪華だなぁ。その割に視聴率が上がらないようですが・・・。大阪夏の陣も終わってこれからどうするんだろう?山場はあるのか?
催眠(TBS系21時〜)
最近の金曜22時枠をここに持ってきた印象。日曜の21時にこんなのやっていいのかな?一回観たきりであんまり覚えてないのだけど(笑)。
しかし、私ってドラマたくさん見てますね。いや〜、ドラマって、ホントにいろいろです。
(2000/9/5)
前回も一部指摘したことなんですが、どうも今回のクールは以前あったドラマや映画などをはっきりと意識しているようなドラマが多くみられたように思います。ま、いつもあることと言えばあることなんでしょうが忘れないように記しておきたいと思います。最近記憶力がないのでね(笑)。あと、意識してようとしていまいとパクリだ(と私が解釈した)からといって、それらの作品を必ずしも悪としてとらえているということはありませんのであしからず。
「バスストップ」(フジ系)の人物設定が昔の月9、「101回目のプロポーズ」(フジ系)と符合することが多いことは前回指摘しましたが、花火にボーナスをすべて注ぎ込んだり(「101」では競馬に全部突っ込んだ)、用意した婚約指輪を海に捨てきれずに募金箱に入れたり(「101」では海に投げた)、どうも現在の30歳前後の人たちを喜ばそうとしているとしか思えないくらい展開がべたべたです。
どうして今このドラマをやるのかなぁ・・・。特に思いつきません(笑)。
「合い言葉は勇気」(フジ系)は劇中にも出てくるのですが、これは「七人の侍」が強く意識されているようです。村を産業廃棄物から守るため、村長の田中邦衛と職員の香取慎吾は東京で弁護士を捜そうとする。それで見つかったのが売れない俳優暁仁太郎(役所広司)。その後山寺宏一をはじめとして仲間(?)がどんどん増えてくし、死人も出る。最近は寺尾聡まで仲間になっちゃたし。とすると最後は「勝ったのは俺達じゃない。村民達だ・・・」ってことになるのかな。でももとの「七人の侍」のセリフは三話目くらいで使われているので、もう一度使われる可能性は低いか?でも、ま、一応覚えとこう。
鹿児島では月曜深夜に放送されている「トリック」(テレ朝系)は「ケイゾク」(TBS系)と「金田一少年の事件簿」(日テレ系)の混合作品。脚本や演出の方が「ケイゾク」でがんばっていた方のようです(蒔田光治「リング」脚本・「映画版ケイゾク」企画協力など/堤幸彦「ケイゾク」演出・「映画版ケイゾク」監督など)。テレ朝のドラマってほとんど観ることはないのですが、たまーにこういう「馬鹿面白い」ドラマを作ってくるので目が離せません。私がミステリ好きということを割り引いても、面白いと言えるのではないかと思います。仲間由紀恵も(多分下手だと思うけど)はまり役。彼女のこと好きになってしまいました。生瀬勝久もいい味だしてます。出番が少ないですけど。
前回馬鹿にした「フードファイト」(日テレ系)ですが、この時間帯は弟がチャンネル権を握っているので何度か観ることになりました。観ているときも本を読みながらだったりするので、真剣に観ているわけではないのですが、なかなか馬鹿馬鹿しくていいかもしれないと思い始めた今日この頃。特に9/2放送分は面白かった。もしかすると他の回も面白かったかもしれないと、ちょっと後悔。ごめんなさい野島伸司さん、偉そうなこと言って(笑)。
で、パクリなんですが、映画「ファイトクラブ」は観てないので今のところ保留(でも地下で戦ったりするのは同じなんじゃないの?)。ところがもっと別のパクリに気づいたんです。それは何かというと往年の名作「あしたのジョー」(講談社・原作/高森朝雄・漫画/ちばてつや)!。ってもしかして常識?!。ま、私は最近気づいたんです。身よりのない主人公(草なぎ剛)が、大食いチャンピオンとして戦い続けていく・・・。そして、あっと思わせたのは主催者(佐野史郎)の妻(宮沢りえ)の存在。夫はチャンピオンに意地悪するんだけど、妻はチャンピオンに密かに思いを寄せる・・・。これってジョーと敵対しながらも心惹かれていく白木葉子に似てないか?無理がある?
孤児院出身の主人公は子ども達のために、正体を隠して大食いバトルに勝ち、賞金を匿名で孤児院へ送り続ける。最後は交通事故で死んじゃったりするんだよ、きっと。
ってこれじゃ「タイガーマスク」だよ(笑)。
(2000/11/9)
このクールのドラマの感想です。対象となるのは2回以上観ているドラマだけです。なかには不快な表現もあるかもしれません。あらかじめご了承下さい。
月曜日
やまとなでしこ(フジ系21時〜)
松嶋奈々子主演の恋愛ドラマ。貧乏男がちょー美人スッチー(フライトアテンダント?)とつき合うまでの逆転ドラマ(多分)。でも少し設定が変化球で、美人の松嶋奈々子はお金に執着する元貧乏(今も財産は洋服と美貌)、相手の堤真一は今は貧乏な魚屋だが、マサチューセッツ工科大学に留学していた元数学者、というようにねじれの設定。「お金しか信じない」風の松嶋のセリフは全く正論だと思っていたが、このところ「お金だけじゃないのかも・・・」と心境が変化しつつあり、どうしようもなくありきたりになってきた。多分コメディー的要素があるんだろうがイマイチ笑えない。脇は豪華だがなんだか空回りの感がある。クリスマスに向けてレッツゴー!
火曜日
編集王(フジ系21時〜)
原田泰造主演の説教コメディー。僕は昔、原田をコメディアンとは知らず俳優だと思っていた。脇役だったが結構存在感があったように記憶している。しかし、今回はコメディアンとしての原田まるだしで、どうもいただけない感じ。「ネプチューン原田主演」なんだからそれでもいいか。いいこと言うよー。
水曜日
涙をふいて(フジ系21時〜)
すげーよ江口洋介。もうなんかこういう兄貴系俳優の定番になってきた。寅さん級だよ(言い過ぎ 笑)。前半笑って、後半泣かせるまさしく寅さんドラマ。僕は結構好き。真鍋かをりのお色気もすこーしだけあり。
木曜日
スタイル!(テレビ朝日系20時54分〜)
うーん。なんとコメントしてよいものか・・・。あ、否定的なわけではないですよ。竹内結子がヒロインみたい・・・だけどイマイチ存在感がない。嫌いじゃないんだけど。
ラブコンプレックス(フジ系22時〜)
脚本が「踊る大捜査線」、「世界で一番パパが好き」の君塚良一でコメディーとしての期待度抜群。しかしなんかどうも演出が奇をてらいすぎて面白いのか、虚仮威しなのか判断つかない。僕は俳優としての唐沢寿明を信用しているが、反町隆史はあんまり(笑)。ま、この辺は好き嫌いなんでしょうけどね。女優は超豪華で(どうも華のない)木村佳乃、りょう、小雪、西田尚美など。しかしなんだか脇が甘い様な気が・・・。NHKとかけもちの段田安則と江波杏子だけでは締まらないか?
金曜日
教習所物語(TBS系21時〜)
キャスト地味。話古くさい。しかし、良いドラマですよ。完成度、安定度では今クールNO.1では・・・とか思ってるんだけど。
真夏のメリークリスマス(TBS系22時〜)
なんでしょう・・・またまたコメントしにくいドラマ。何か書くほど面白くもなく、悪口書くほど嫌いでもない。
土曜日
観てません。
日曜日
オヤジぃ(TBS系21時〜)
なんだか久しぶりに東芝日曜劇場らしいホームコメディ。しかし、なんでもそうだか田村正和にはリアリティが全くない(笑)。あんなオヤジいねーよ。でもきっちり笑えるな、あのガングロ女子高生。顔白くしたらすげーかわいいというオチか?
月〜金
永遠の2分の1(TBS系13時〜)
おお、赤ん坊すり替え!懐かしいパターンだなおい。ついでに記憶喪失あり、医療ミスありでわけわかんない。気がつくと裁判物になってしまいつまんなくなった。
月〜土
オードリー(NHK8時15分〜、12時45分〜)
大竹しのぶと藤山直美が目立ちすぎ。しかし藤山直美がいなくなって笑いが少なくなった。残念。
(2001/1/25)
2001年のドラマ短評に入る前に、前クールのドラマを振り返っておきたいと思います。しかし、もっと早めにやっとくべきでしたね。もう忘れちゃってるし(笑)。前のクールで最も視聴率を稼いだのは月9の『やまとなでしこ』(フジ系)で、なんでそんなに視聴率が高いのか(34%くらい)よくわからないんですが、同じ月9の『ヒーロー』を観てちょっと思いついたことがあるので今クールの終わったあとにネタをとっておきたいと思います。題して「月9の構造」。タイトルももう決まってるんですよ(笑)。やるかやらないかわかんないけどお楽しみに(笑)。
というわけで月9は次々回にとっておくとして今回のメインは東芝日曜劇場『オヤジぃ』(TBS系)です。
ご存じのようにこの枠は東芝の一社提供で、白色家電中心の東芝としては、幅広い視聴者を集めたいはず。それなのに、2000年は『ビューティフル・ライフ』とか『催眠』とか、どうも若者向けとしか思えないドラマがラインナップされてました。ま、キムタクは幅広い女性層に訴えるでしょうけど、中身の基本ラインは「恋愛もの」で、そんなにおじさんたちに支持されるとも思えません。『催眠』のほうはもっと限定されそうだし。間に放映された『サラリーマン金太郎』のほうは逆に「おじさんたちしか観ないんじゃないの?」というイメージだし・・・。あ、ただの先入観ですので、本気にはしないで下さいね。でもそんな気するでしょう?しませんか(笑)?
そんなアンバランスなイメージのドラマばかりだったのに、最後の最後に絶妙のバランスがとれている(ような)ドラマが登場した。それが『オヤジぃ』です。今どき珍しく口うるさい父親役に田村正和。毎週毎週説教しまくりで、これでどんなに世のオヤジたちは溜飲を下げたことでしょう(笑)。しかも美人でいっつもフォローしてくれる奥さんに黒木瞳。優等生の長女に人気急上昇中の水野美紀。その他問題児の次女と長男に広末とV6の岡田を配して、トンデモ家族完成(笑)。各世代に配慮した配役と田村正和の説教で年長層へ、子どもは子どもでオヤジに文句言いまくりで、やりたいことを探したり、悩んだりと、若者層へしっかりすり寄られている。完璧だ。なんて理想的な(そしてドラマ的な)家庭なんだ!
もちろんそううまくいくはずはなく、家族はそれぞれ問題を抱えています。不倫(もどき)があったり、「家、継がない」って長男が出ていったり、シングルマザーになるとかで長女も家出て行くし、家はとりあえず出ていかないが、次女は結婚取りやめたり、詐欺に遭ったりする。でも最後がすごい。その問題がすべてうまく解決してしまう。オヤジが不倫しかけた女性は、長女を好きだった男とくっつくし、奥さんは結局不倫せずに一歩とどまるし、長女は仕事を失いつつもちゃんと家族に受け入れられるし、長男はやりたい仕事をしっかり見つけるし、次女は詐欺に遭いつつも結局偉大なオヤジに魅せられて家業の病院を継ぐことになる。
なんかすごすぎる。こんなに見事にすっぽりとハマってしまうドラマは今どきそうそうない。ほとんどの人はそんな理想的な家族なんて存在しないことを知っているし、そんなに物事がうまく運ぶような世の中ではないことを思い知らされている。そんな理想に寄りかかるようなドラマでいいのか?幻想を再生産するドラマで人々は幸せになれるのか?
ま、こればっかりは何とも言えないけど、僕はどちらかというと否定的です。「ドラマは所詮ドラマ」と割り切れるのならともかく、「うちはなんてだめな家庭なんだ」なんてことになったら悲劇以外の何物でもないんじゃないか、とか。
・・・なんか今回は言い過ぎでしょうか(笑)?
いやー、最終回のあまりの予定調和ぶりにほとんど怒りに近い驚きを覚えたのでちょっと力が入ってしまいました。「コメディなんだし、これでいいじゃん」と自分を納得させることにしましたけどね(笑)。