Gymnodinium mikimotoi

ギムノディニウム ミキモトイ
赤潮生物種 : Gymnodinium mikimotoi Miyake et Kominami ex Oda
渦鞭毛藻鋼ギムノディニウム目ギムノディニウム科


 細胞は長さ18〜37μm、幅14〜35μm。背復に偏平で、厚みは幅の1/4〜3/4の範囲にあ
り、平均的には1/2程度である。上錘は、半円形又は丸みのある広い三角錐。下錘の右側が
わずかに長い。横溝は、細胞中央のやや上方から始まり、赤道面の上方寄りを一周して細胞
の中央かそれより下方で終わる。横溝両端の段差は細胞長の1/9〜1/4と比較的大きい。横
溝の始端部には、縦溝の上錘への侵入と見られる小さな三角形のふくらみがある。縦溝は細
胞後端まで伸びる。上錘溝は横溝の右から生じ、頂端またはその左側を通って背側にまで伸
びる。核は卵球形またはソラ豆状で、細胞の左半部に位置する。
 本種は西日本を中心に広く分布し、夏季に赤潮を形成することが多いが、近年冬季の低水
温期にも赤潮状態になることが知られている。数千cells/mlになると魚介類の斃死を起こす恐
れがあり、ハマチの他マダイなどの養殖魚をはじめ天然魚やアワビ、真珠貝などの貝類の斃
死も発生することがある。中層(5−10m層)で増殖することが多い。

顕微鏡写真




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