麻しんワクチンの地域差

 :麻しんの予防接種は1歳になったら半年以内に受けた方がよいと言われますが、私の 地域では3歳にならないと予防接種が行われません。
保健婦さんに聞いたところ、あまり早いと事故とかがあるので、早いから良いという わけではないと言われました。
1歳を過ぎたので病院へ行けば有料で接種してくれる とのことでした。
あまり急いで接種しなくても良い ものなのでしょうか?
三種混合の予防接種も4歳にならないと行われません。
友人の 子供さんは1歳で、BCG、ポリオ、三種混合、麻しんが済んでいます。
うちはBC Gとポリオだけです。
地域によってこれだけの差があっていいのでしょうか。心配で す。   

:麻しんの免疫は胎児に移行します。7〜8ヶ月で無くなる のですが、時には1歳過ぎても母親からの移行免疫が残 ることもあります。
しかし移行抗体の頻度や量が少ないことから、 日本では12〜90ヶ月を対象年齢としました。
標準的 な接種年齢は12〜24ヶ月です。従って1歳過ぎた ら、早い時期に麻しんの予防接種を受けられることをお 勧めします。
麻しんの大流行は、最近、余りみなくなりました が、罹れば、肺炎や色々の合併症を起しやすく恐い病気 です。
麻しん、風疹、BCG、ポリオ、三種混合、日本脳炎等 の定期予防接種は、居住地の自治体の責任で行われるよ うになっておりますので、接種時期や接種料金にばらつ きかあるのです。
隣に住んでいても、自治体が別であれば、対応や接種料 金などに差があるのは、好ましことではないので、全国 共通、同じパターンでして欲しいと全国の小児科医は口 をそろえて厚生省や日本医師会にお願いをしておりま す。
自治体の都合や財政力により、差別されることはけしから んと怒っているのです。
子どもには選挙権がありませんので、子育てに熱心な親 の意見の集約を期待しています。

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