クレチン症について

 : 2ヶ月になる子どもがいます。生まれるまでは特に異常もなかったのですが、検査で「クレチン症」と診断されました。
今は薬を飲んでいますが、医師からは「一生飲むかもしれない」と言われています。
今後どのような治療になるのかわからず、不安です。
どのような病気なのかも、よくわかりません。
また、家での生活の注意点なども教えて頂けると幸いです。

:このように病名がはっきり分かった病気については、診断して下さった先生に、十分納得するまでお聞きになることをおすすめします。
例えがわるいかもしれませんが、単なる打撲傷についても、「冷やす」「暖める」「余り刺激しない」等と病気の時期や経過によって、治療法が全然異なることがあります。
夫々正しいのですが、素人には全く逆の処置と誤解されて、先の治療を批判することもあるのです。
今回は診断して下さった医師を信用してお任せになられるよう希望します。
クレチン症とは、甲状腺の異常で、その働きが低下する病気です。
発生頻度は、1万人に1人位という珍しい病気です。
症状は生後の黄疸が長引く、手足の冷感、皮膚乾燥、体重増加不良等で気付かれることが多いようです。
治療には甲状腺剤を使いますが、4歳以前に治療を始めると、身体発育はほぼ標準並みに発育可能です。
しかし精神発育を正常にする為には、3ヶ月以内の治療開始が大切です。
治療が早ければ他の合併症が無い限り、正常な精神発達も期待出来ます。

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