勤務医です
Q: 勤務医です。アセトン血性嘔吐症について、特にその治療法について御教授ください。
勤務先には小児科医がいないのですが、週に一度の当番で夜間救急外来が「小児科外来」と化してしまいます。
あまりに重症感が強い場合は、近くの大学病院に送ってしまいますが、それほどでもない場合が問題です。
頻回の嘔吐が止まず、しかし意識レベル等に異常が無い場合、補液で様子をみる(帰宅させ翌朝小児科受診)というケースが多いのですが如何なものでしょう。A:
小児科医が子どもを診察する時は殆ど親がそばにいるので、小児科医は親子丸ごと診察しております。
私のホームページはそのような立場で、医学には素人で、専門家でない方々への即答集であります。
医学の専門的立場から、厳しく吟味すると既に今の医学には遅れている部分があるかも知れません。
ゆっくり、時間を掛けて、書物やデーターを調べての回答ではありません。
大筋では納得して頂けるつもりですが、医家向けではなく、患者さん向けとしての回答でありますので、そのような内容の回答とご了承下さい。さて、アセトン血性嘔吐症は、周期性嘔吐症、自家中毒症との別名があるように、心因性要因が可成あります。
病気のメカニズムを良く説明して、納得していただくことが先決です。
脂質の中間代謝産物である、インドール、スカトール等が吸収されての嘔吐なので、食事指導が必要です。当然乳製品、油脂類やなま物は控えます。
点滴が好きな方はそれも選択肢に入りますが、鎮静剤−ダイアップ座薬など、鎮吐剤−ナウゼリン座薬などを挿入後嘔吐が落ち着いたら、経口補液剤−ソリタなどを与えれば落ち着くこともあります。
勿論重症例は即座に点滴補液の必要な例もあります。千変万化、症例によって治療法も一律には行かないようです。
取り敢えず対症療法を行い、翌日は小児科受診を勧めるとのお考えに賛成です。