ボランティア体験発表・発表要旨


「ホームステイボランティア体験発表」

麦田道子さん

KICS個人会員

「ホームステイボランティア体験」麦田道子 私が育った時代というのは、外国語というとまず英語。話すとか聞くといった教育は、ほとんどありませんでした。
少女時代は、アメリカでも行ってペラペラ話せるようになりたいな、というような夢を持っていました。
しかし様々なしがらみや勇気の足りなさで残念ながらその夢はかないませんでした。
学校を卒業し就職するわけなのですが、その頃、服飾に興味を持ち、なかでもインドのサリーに興味を覚えました。
どんな風に作ってあるのかな。
どんな風に着るのかなと思ってました。
着ている方に教わるのが一番の早道だと思い、鹿児島大学の留学生でフィジー出身ではあるけれど、バックグラウンドはインドという方に会うことができ、
サリーの着方やどのようなものでできているかを教えていただいて、それが外国の方と話す初めてのきっかけでした。
しかしそれから後はなかなか縁がなくて、外国の方とお話しする機会はありませんでした。
「県国際交流協会にホームステイボランティア登録制度があるんだけど、やってみない?」
という話は、ある日、夫から持ち込まれました。
夫は「外国の方とお話するのが好きなんだなぁ。何かあったら叶えてやりたいなぁ」と思っていたらしく、ひょんなことで知人がホームステイボランティアをやっていると知るや、いろいろと詳しく聞いてきてくれたのでした。
その後、市の方にもKICSがあると知り、入会させていただきました。
初めてホームステイを受け入れたのは、子供が2歳と4歳の時でした。
「子供が小さいのに大変じゃない?」と思われるかもしれませんが、
なんだか子供の方が物怖じしなくて、とても気さくな友達という感覚で接していたように思います。
最近でも、ゲストにお会いすべく対面式に行きますと、その式の最中から仲良くなり、
家に向かう車の中では、もうべったり抱きついて離れない状態で、初対面の方との車の中での英語での会話が少なくてすみますので、私としては大助かりです。
実は、私は外国に行ったことが一度もありません。
外国の話を聞き出すことが得意な方ではないので、英会話の初級から初めて仕事や子育ての合間に、夜、ちょっとだけ予習をして朝のラジオ講座を聞くことにしています。
ホームステイを受け入れる時に少しは役に立つかなぁという感じで長くひとつひとつ積み重ねていけば自分にも何かできるなという感じでやっております。
一泊とか二泊とで泊られる方もいらっしゃいますが、私が仕事をしてる関係上、なかなか、ずっとその人につきっきりというわけにいかないんですね。
それで最近は、中・長期のものを受けています。
その人に鍵を預けて「出入り自由ね、交通機関は××だからね。××すればいいからね」と教えてあげて、後は出入り自由にしていただいているのが現状です。
私達がホームステイボランティアを続けていくという根底には、「めだかの学校」(麦田さんが所属しているボランティアグループ)の方針でもありましたが、出来る人が出来る時に出来るだけのことをしようというのがモットーです。
底辺があって、本当に気負わず、リラックスした感じで受け入れていけたらなぁと思っています。
ここでひとつ事件がおこりました。
ボランティアを始めて間もない頃でしたけれど、日本語がけっこうできる方ともう一人は日本語も英語も全く話せないという方と二人でお泊りになりました。
話せない方は、もうニコニコして話を聞いているばかりで。
さて、さあ、お風呂に入りましょう。ということになって、最初に日本語の上手な方の方から「お風呂はみんなが入るものだから、終わっても栓は抜かないで下さいね。」と口でも筆談でもしました。
「わかった、わかった」と入られたんですが、あがられた後、お風呂場にいったら、なんと全部水が抜かれていたんですね。
そして、また、お湯を入れ直し、もう一人の方に「今度は絶対抜かないでね。」と、入ってもらったんですが、これもまた、抜かれてしまいまして、家族が入る時には、かなり遅い時間になってしまいました。
やはり、言葉が通じないって大変だなぁとつくづく思うことでした。
そういう失敗談もあるのですが、出来る人が出来る時に出来ることをと、先ほど申し上げましたが、
それにあと一つ、友達の和が広がればよいなというのがモットーです。

我が家に大学生A君がステイしていたときのこと。
A君が日本の漫画が大好きだということで、ちびまるこちゃんとかクレヨンしんちゃんとかが人気があって、友達に買って帰りたいということでしたので、夫が古本屋さんに連れていったんです。そこに大学生(日本人)がアルバイトをしてらして、英語のレポートを書いてらしたんです。「実は、彼(A君)は今我が家にホームステイしていて、彼も大学生なのだよ」と話をしただけでその場は終わったんですが、店を出てから、その大学生が後から追いかけてきて、電話番号を渡し、「必ず電話してね」と言ったらしいんです。 A君はただ受け取って「ありがとう」といっただけで、しばらくしてから「電話したの?」聞くと、まだしてないということでしたので、「やっぱり電話しなくちゃ」と電話をさせて、その大学生も一緒に私どもの家でご飯を食べようということになりました。 A君が帰国した後も、他の方が何人もホームステイする度に、その大学生に「また来てるよ。また一緒にご飯を食べない?」と声をかけますと、快く来てくださいました。 その大学生は卒業旅行の途中に、我が家にホームステイして下さったことのある韓国の方の実家とオーストラリアの方の実家に立ち寄って下さったし、卒業してからも、今度はイギリスに勉強に行ってくるということになって、アイルランドの人もうちにホームステイしたことがあったので、その方を紹介し、そこにも遊びに行ってくれたようです。そして、今では、立派な高校の先生になっています。 そういうことで、友達の和がどんどん広がっていくのが今はとても嬉しいと思います。 子供の担任の先生にも、ホームステイを受け入れた時は何度か一緒に食事をしに来ていただき、「私も結婚したら麦田さんのとこみたいに、ホームステイボランティアしたいな」と言って下さいます。これからも、またその和が広がっていけばなぁと思っています。 最後に、私が外国で勉強したいなと思って果たせなかった夢を子供たちには叶えてもらいたいなと思っている親です。 ありがとうございました。