|
薬草シリーズ
草木染め
先号に続き「草木染め」について紹介します。
「媒染剤」についてもう少し紹介しますと、そもそも媒染剤とは、草木染めの場合、布を染液に浸し染めただけでは、定着せず色落ちしてしまいます。染液中の色素に鉄やアルミニウム、銅などの金属イオンが結びつくと、錯体という化学的構造を作り、鮮やかな色を発色し、また水に不溶な物質に変化します。そこで、この様な化学反応を起こさせ、染色させた色素を固定、発色させる、この工程を「媒染」といい、その主に金属の液を「媒染剤」といいます。
媒染剤には、先号紹介しました「みょうばん」以外にも、「木酢酸鉄」など、他にも色々と種類があります。また、同じ染料を用いても、媒染剤の違いによって染まる色が異なってくるのも面白いところです。
いくつか紹介しますと、
みょうばん(硫酸アルミニウムカリウム)…「焼みょうばん」は料理に使うので、薬局やスーパーで購入でき、安全に使用できます。
酢酸アルミニウム…明るく淡い色調になります。
木酢酸鉄…比較的渋い色調、暗い色調になります。
酢酸銅…一般に濃い色調になります。材料によって緑色や青色が映えるようです。
など、他にも色々とあります。
(クエン酸やオキシドール(過酸化水素水)など)
尚、媒染剤は、染料店や手芸店などで購入できるようです。使用量等はよく確認して使用して下さい。中には、劇薬など取り扱いに注意が必要な薬品もありますので、注意書き等をよく読んでご使用下さい。
【手作りの焙煎剤】
焙煎剤を自分で作ることもできます。
灰汁(あく)
木灰や藁灰に水を加えてよく攪拌し、一晩以上放置します。上澄み液を採取し、これを焙煎剤として用います。
木酢酸鉄
鉄くず(古釘など)100g、食酢100ml(または木酢酸液30ml)、水100mlをビンにいれて、三日から一週間ほど放置し、上澄みを用います。布の重さの1%(場合によっては5%位)を目安にして用います。
(鮎川)
|