花粉症について
花粉症(アレルギー)が起きるまでのメカニズムは、抗原(アレルギーを引き起こす物質)となる花粉がある量ある時期身体に吸い込まれ続けますと、どの程度の量や期間で花粉症が発症するかは個人の体質、健康状態、環境などによって違ってきますが、入って来た花粉を身体が「これはキケンな物質だ!」と判断した場合、次の花粉の来襲に備え抗体を作るのです。IgEというY字型の抗体になります。
この抗体に合うレセプター(受容体)が肥満細胞なのです。IgE抗体は肥満細胞に結合して次に花粉が入って来るのを待ち構えます。肥満細胞とは肥満の人にある細胞という意味ではありません。太っているかのように見えるほど大きいのでそう呼ばれています。この肥満細胞は鼻の粘膜や眼の結膜にはもちろん身体のあちこちに存在しています。そして花粉が再び入ってくるとIgE抗体のさまざまな攻撃(抗原抗体反応)が肥満細胞上で展開するのです。
この時ヒスタミンを大量に抱え込んでいる肥満細胞はヒスタミンなどのケミカルメディエーターを遊離しこれらの物質が
・血管拡張、浮腫→鼻づまり
・腺分泌充進→鼻水
・三又神経刺激→くしゃみ、むずがゆさ
を引き起こすのです。
花粉そのものは本来ウィルスの様に身体に害をおよぼす「敵」ではないのですが、免疫系の異常で花粉にピッタリのIgE抗体ができてしまった事で花粉症が起きてしまうのです。
花粉が飛んでいる時はどうすればいいのでしょうか?約5〜10%の人しか自然には治らないと言われている花粉症。一度かかってしまうと、生涯にわたる管理が必要となる一方で症状を予防しやすい病気でもあります。
★予防その1
髪の毛は花粉の「溜まり場」と化すので長い場合は縛り短い人もできればつば付きの帽子をかぶりできるだけ花粉がつきにくいつるつるした素材を選びましょう。家に入る前には帽子の花粉をしっかり落とし外出後はなるべく早く染髪する事が大切です。
★予防その2
メガネ(サングラス)の着用。花粉症用のゴーグルタイプやサイドカバーのついたものにすると花粉との接触を激減できます。
★予防その3
マスクは市販の通常のものでは花粉を通してしまうので、できれば花粉症用マスクを使用。使ったら必ず洗ったりはたいたりしましょう。花粉を落とさないまま再び使っては意味がありません。マスクの効果をアップさせるには中に湿らせたガーゼをはさむと良いです。
★予防その4
原則的に身体を温めてくれるものを食べる。穀類、豆類(もち米、とうもろこし、みそ、豆腐)、芋類(ジャガイモ、さつまいも)、野菜類(ダイコン、ニンジン、タマネギ、カボチャ)、果物類(栗、ナツメ、レイシ)などが良いでしょう。
★予防その5
アレルギーを抑えるαリノレン酸が含まれる野菜や海草類を多く摂る。シソが良いとされているのはこのαリノレン酸が多く含まれるためでもあります。
★予防その6
青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエンサン)は免疫のはたらきを正常化してくれるのでアジ、イワシなどを食べましょう。
これらの予防を実践して上手に春を乗り切りましょう。
(淵田) |