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文化財名
概  要
 
市来貝塚全景(空撮)

市来貝塚は大正十年に山崎五十磨、昭和三十六年には河口貞徳により発掘調査が行われた。三十六年の発掘調査では人骨が三体出土し、多数の土器、石器、骨角器が出土した。また、平成二年度・四年度に学術調査を実施し、全国でも数例、九州では初めてというオオヤマネコの骨や、西北九州に広く分布する組合せ石銛が出土した。貝層は舌状台地北斜面に形成され、台地上には土坑や住居址と思われる遺構が検出された。平成六年三月十六日に県指定文化財に指定された。
約700年前に、約350年間川上地方を治めていた河上氏の城で、非常時にたてこもる山城であった。城壁を思わせる石垣が山頂付近にあり、山頂は人工的に平坦にされた広場が三段に分かれている。
昭和53年川上中組堂坂周辺を調査し、道路わきや川沿いに散乱している石塔が見つかった。40基あまりの墓石が確認され、長年謎であった河上氏祖先の墓塔群ではないかとされている。
川上中ノ平前、川野ナルさん宅の門である。昔各地の外城に分散して警備に当たった武士を郷士といい、川野家の祖先も川上に居住していた郷士で、往時の郷士宅をしのばせる瓦葺きの豪壮な造りである。
市来氏の創始者、大蔵政房が千二百年前に市来郡司となり居城したといわれる。台地の中央の層塔は、島津家初代忠久の母の丹後の局と結婚し、市来院の地頭となった惟宗広言の墓だと伝えられている。
市来氏歴代の墓

県指定文化財に指定されている来迎寺墓塔群は、市来を古くから統治していた市来氏歴代の墓が建てられている。市来氏は惟宗性を持ち、後から地頭として赴任してきた同じ性を持つ島津氏と張り合い、時代によっては敵となり味方となって市来を統治し続けたが、ついに寛正三年(1462年)市来久家・忠家親子の時、島津氏により滅ぼされた。また、墓塔群敷地内には島津初代忠久の母とされる丹後局の墓がある。
永和3年(1337年)市来氏は大阪出身の了堂和尚をまねいて開山した。当時は七堂伽藍が建ち並び、末寺が全国に49にも及ぶ隆盛を誇っていた。明治2年の廃仏棄釈により廃寺となった。
町門の跡は今の天神町にあった。この門は、湊町に出入りするための門で木や竹を組み合わして作られ、お仮屋に近いせいもあって、町内の出入りを厳しく取りしまった。
天神町の菅原神社の付近にあった。島津藩では重要な港には、御船奉行を置き、密貿易を取り締まった。当時の市来港は、九州各地からの船が出入りする栄えた港であり、島津藩もここにこ番所を置いて取り締まった。
市来駅の西方、農協倉庫の裏側にハマヒサカキがこんもり茂ったところで、鎌倉時代丹後の局が薩摩入国の際、ここに船を着けて上陸したと伝えられている。
天神町の野田悦子宅の門である。江戸時代役場がお仮屋であり、そこには藩主の使う本門と家来の使う通用門とがあった。野田氏の祖先が、当時唐通使(適訳)として仕え、払い下げられた物だという。
現在、役場のあるところがお仮屋跡である。お仮屋は、市来郷の長官であった地頭の役所で、藩主が参勤交代の時宿泊したり、休憩したりすることもあった。
外戸・観音ケ平の山中の洞窟に岩屋観音がある。この洞窟は、巨大な岩が幾重にも重なりあったもので、洞窟の中には、二体の像が祀ってある。
役場裏の潮音寺跡の墓地の中にある。九十すぎまで生きた厳しい母に誠心誠意仕え、時の藩主から寛永2年(1749年)に米15俵を賜り、孝行の手本として誉めたたえられた。

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文化財名
概  要
  上城詰城跡は市来氏関連の中世山城で、鍋ヶ城跡の出城であると考えられている。現在は堀切や土塁、大手門など遺構が残っている。当城は、県営農村活性化住環境整備事業により発掘調査がなされ、掘建柱建物跡や13世紀から16世紀の貿易陶磁や滑石製品、火縄銃の玉等が出土している。また、地鎮祭などを行なったと考えられる祭祀遺構も検出された。その他旧石器時代から平安時代までの遺物も検出されている。特に旧石器時代の遺構(土坑)が台形石器を伴い、2基検出されたことは特記すべきことである。

上城詰城跡出土品
(土師器等)
上城詰城跡出土品
(白磁、青磁)
堀切
堀切
上城詰城跡全景(空撮)
祭祀遺構
(検出状況)
祭祀遺構
(完堀状況)
  瀧之段遺跡は、平成五年度に県営中山間地域総合整備事業に伴い確認調査が実施され、平成九年度に緊急発掘調査が実施された。遺跡からは、縄文時代草創期初頭と考えられる無文土器や旧石器時代終末に使用された細石刃核などの石器が出土した。これは旧石器時代的要素を持ちながら縄文時代的新しい要素を持ち合わる、旧石器時代から縄文時代への過渡期の遺跡と言えるだろう。特に、遺跡からは石鏃を製作したであろう痕跡が伺え、且つ多量の石鏃の出土(41本)は、その当時の環境変化などに伴う狩猟形態の変化が伺える。

瀧之段遺跡遠景 縄文時代草創期遺物出土状況
縄文時代草創期
(細石刃)
縄文時代
草創期石鏃(1)
縄文時代
草創期石鏃(2)
縄文時代
草創期石鏃(3)
縄文時代草創期 
(ハンマーストーン)


縄文時代早期
(塞ノ神式土器)
  縄文時代早期
(山形押型文土器)
縄文時代早期
(石皿と磨石)