利永琉球傘踊
利永地区は,山川港と開聞神社を結ぶ道の途中にある。山川港に滞在した琉球使節一行が開聞神社に参詣する際の道筋にあたるため,一行に接する機会も多かったことが想像される。沖縄には,かつて琉球王国が薩摩藩に支配されていた時代,使節団が薩摩に向け琉球を出発し,山川港に入港するまでの旅の模様を描いた上り口説(ぬぶいくどぅち)という舞踊が残っている。利永琉球傘踊は,その歌詞から沖縄の「上り口説」等が源流と考えられており,山川港にまつわる歴史を物語る民俗芸能である。
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