山川薬園跡とリュウガン

 江戸時代、島津氏は山川・佐多・吉野の三カ所で薬用植物の栽培に努めていた。そのうち山川薬草園の開設が最も古く万治2年(1659)である。今も残るリュウガンは,当時,栽培されたものといわれ,推定樹齢300年以上。
 リュウガンは,ムクロジ科に属する中国南部原産の常緑の樹木。果実は直径2cmほどの褐色の球形で,乾燥すると干しブドウのようになり,強壮剤として用いられる。明治の終わりごろまでは,東京にあった島津邸へも送られていたと伝えられる。

[駐車場等]
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