成川十一面観音座像と石殿
この十一面観音座像と石殿は,永禄9年(1566),成川一帯を治めていた鎌田政成によって建立された。石殿は,高さ約100cm。屋根の正面と軒に銘がある。中には,十一面観音座像を彫った板石が納められている。屋根正面の銘文には「十一面観音を建立し奉る。願主は,鎌田但馬守法名松月宗鶴居士,東善坊をして3・7日この瀧にこもらしめ,一日三度ずつ瀧に祈らる。成就のとき,成川中門に水かかり侯なり。永禄九丙寅三月朔日」とある。かつて成川大坪にあったが,もとの場所が崩壊して文化財も消失する危険があったため,平成16年2月に現在地に移設した。
【駐車場等】
無し