馬頭観音は、インド神話に登場するヒンズー教の神様,毘紐拏(びしゅぬ)が馬に化身して、悪魔に奪われたヴェーダ(インド最古の聖典)を取りもどしたという説話から生まれたといわれています。その後、馬頭を頂いた観音様の姿を見て、馬とともに生活する人々の中に、馬の無事を祈る信仰が生まれました。小浜の馬頭観音は、「宇治川の先陣争い」で連れて行かれた池月という子馬を思い嘆き悲しんで死をとげた母馬の供養のために造られた、あるいは、水を飲みに着ていた親子の馬が小浜の丘から落ちて死んでしまい、その供養(くよう)のために祀(まつ)るようになったとのという言い伝えが残っています。
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