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吉永のモイヤマ

民俗学者の小野重朗先生によると「モイドンは薩摩、大隅の両半島に集中して分布しており、鹿児島県下だけでも100をこす・・・中略・・・道上集落には9つの門があり、その内6つにモイドンが祀(まつ)られていて南九州でも最もモイドンの濃い分布を示している。」とあります。
また指宿高校郷土研究部が昭和31年2月20日に作ったモイドンの一覧表を見ると当時の指宿市内には32箇所のモイドンがあったことがわかります。(薩南民俗第7号、第8号 指宿高校郷土研究部発刊)
自然の神秘(しんぴ)を大切に思い続けた人々の願いや祈りがモイドンにはささげられているのです。

参考になる本
小野重朗「南九州の民俗神」南日本出文化協会刊 昭和47年
指宿高校郷土研究部 薩南民俗第7号、第8号
※指宿市立図書館にあります。