アトピーよ。さようなら。
  このページは、アトピー性皮膚炎に9年間に渡って悩んできた私がわずか一ヶ月前に出会った治療法について、少しでも多くのアトピー患者やそのご家族に知ってもらいたいと思い、作成したものです。(H19.7.9現在)
  その治療法は、『油を断てばアトピーはここまで治る』(\1,365税込・三笠書房)という本に書いてあります。
予め断っておきますが、私は、この本の著者や出版社とは何の関係もありません。また、この本に書いてある治療法には、特別な薬や機材などは一切必要ありません。ただ、アトピーで苦しんでいる人やそのご家族が、アトピーの苦しみから解放されるためには、この本の内容を実践することが必要だと、私自身が実感できたから紹介するものです。


  この本の著者は、永田良隆さんという下関市立中央病院のお医者さんです。公立病院のお医者さんですから、金儲けのために本を書くとは思えませんし、先ほども述べましたが、本の治療法自体、特別な薬や機材を必要としません。医師としてアトピー患者の治療を行ってきた経験から、著者は確信を持ってこの本を書いているという印象を私は受けました。

  詳しくは、もちろん本を読んで欲しいのですが、この本の治療法は大まかに言えば次のことを実践することです。
   (1)植物性油と動物性たんぱく質の摂取量をコントロールすることにより、体質を根本的に改善する。
   (2)(1)の実践により、体質が改善され、皮膚が正常な状態に戻るまでは、ステロイド剤をしっかりと使用する。


  まず、(1)についてですが、これはアトピー患者がなぜこれほど多くなってきたのかという根源的な問いに対して、明確に答えるものです。すべての原因は、食生活の変化による油と動物性たんぱく質の必要以上の摂取だと、著者は主張しています。その証拠に、和食中心の昔の日本には、アトピー患者はいませんでした。また、アトピーの原因だとよく言われているダニなどのハウスダストを除去しても、アトピーは完治しないことからも、原因が食生活の変化にあるという主張は説得力があるように思います。アトピー患者にとって、ハウスダストは確かに症状を悪化させる要因ではあると思いますが、そもそもの原因である食生活を改善しない限りは、一時的・表面的に良くなることはあっても、完治はしないということです。事実、私は、食生活を変えてからまだ一ヶ月しか経ちませんが、以前ステロイド剤だけを使用していたときとは異なり、真の意味での改善を実感しています。
  なお、この本では、どのように食事を改善するかということについて、症状の程度ごとに、具体例を紹介しています。また、この食事療法は、初めのうちはいろいろな制限がありますが、体質が改善されたあかつきには、通常の食事をできるようになるということです。一生、肉が食べられないとか、油を摂ることができないというわけではないので、とても希望が持てる治療法だと思います。
  ただし、やみくもに、油や肉を食べなければ良いと言うものではありません。必要な栄養素(カルシウムなど)は適切に摂取する必要が当然あります。また、一見、食べても問題がないと思われるお米なども、重症の場合には制限されます。ですので、正しい食事療法を行うためには、この本の具体例を参考にして欲しいと思います。

  次に、(2)についてですが、これは、ステロイド剤の有効性と限界を改めて認識させるものです。アトピー患者の中には、ステロイド剤の副作用への恐れや、ステロイド剤の使用では完治できないという経験から、ステロイド剤を極度に避ける人たちもいます。しかしながら著者は、ステロイド剤がかゆみを和らげ、皮膚の再生を促すという有効性を認め、食事療法による体質改善が達成されるまでは、むしろ積極的に使用すべきだと主張しています。しかし同時に、ステロイド剤だけを使用していても、体質改善をしない限りは完治しないことも明言しています。
  ただし、ここでいうステロイド剤とは、塗り薬を指しており、飲み薬のステロイド剤のことではありません。これは、著者ではなく、私が通院している病院の先生がおっしゃっていたことですが、飲み薬のステロイド剤は副作用が強すぎるようですので、服用に際しては注意が必要なのだそうです。

  以上、長々と述べましたが、私がこれほどまでにこの本を薦めるのは、読んでみて今まで解決できなかった多くの疑問に対して初めて納得する回答が得られ、そして、実際に行動に移してみたところ、わずか一月で本質的な改善が見られたからです。そして何より、この本を読むことにより、希望をもつことができたのです。大人の場合、人によっては、効果が現れるまでに数ヶ月を要することもあるとのことですが、それさえも、心から納得し、希望を持てるならば、それほど苦痛ではないと思います。

  最後に、私は、上記の方法に加えて、次のことも実行しています。どれもアトピー患者ならば常識かもしれませんが、述べておきます。
    ◆垢すりタオルでは、体をゴシゴシこすらない。お湯の中で優しく体を手のひらでこすり汚れを浮かせてから、石鹸をつけて手のひらで優しくあらう。
    ◆爪は常に短くし、寝ている間に掻きすぎないようにする。

(注意)  私はこの本の治療法を一人でも多くの方に知ってもらいたいのですが、一方で、この本の治療法を実行したからといって、必ずしも完治することを私自身は保証することはできません。私は医者ではありませんし、私以外にこの治療法を試みた人を実際に知っている訳ではありません。ご自分で納得の上で、この本の治療法を試してください。そして、実際に、ご自分でも効果を実感できた場合には、アトピーで悩んでいるお知り合いにも、この本のことを教えてあげてください。アトピーで苦しむ人がいなくなり、社会が少しでも良くなることが私の願いです。