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学校検診

学校保健安全法の第一章 第一条に「学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るため、学校における保健管理に関し必要な事項を定めるとともに、学校における教育活動が安全な環境において実施され、児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における安全管理に関し必要な事項を定め、もつて学校教育の円滑な実施とその成果の確保に資することを目的とする。」とあります。

その中で、学校生活における健康管理の一つとして心臓・腎臓検診が行われています。
昭和48年の学校保健法施行規則の改訂により心臓・腎臓検診ともに必須項目となりました。

目的

  • 医療の必要性の有無と適切な治療受診の指導。
  • 専門医において適切な管理指導表を作成し個々に応じた指導を行うことにより体調をしっかり管理し、突然死を防ぐ。
  • 慢性腎臓疾患の早期発見と学校生活における適切な管理と事後措置。
  • 適切な管理指導表を作成することにより管理の必要な児童生徒に対し過度な運動・生活制限を行うことを避ける。
  • 学校・保護者の管理指導表に対する理解を深め、学校医との適切な連携を保つ。

対象

  • 小学校57校・中学校20校・高等学校9校・養護学校2校・その他2校

心臓検診の流れ

【一次検診】 4月~5月 各小中高等学校1年生及び小学4年生(霧島市・湧水町)に実施

【心電図コンピューター自動解析】

【心臓検診判定会】 問診票及び心電図をもとに判定

【更に専門医(小児科・循環器科)による判定】

【結果報告】 心臓手帳・学校生活管理指導表の発行

【二次検診(精密検査)の実施 所見名・管理区分の決定】
・各自専門病院にて個人受診

腎臓検診の流れ

【一次・二次検尿検査】 4月~5月 各小中高等学校全生徒に実施

【三次検尿(精密検査)】
各自、腎臓検診報告書を持参の上、医療機関を受診。
結果が記入された報告書は学校を通じ1部を医師会へ。

【腎臓検診判定会】 問診票・腎臓検診報告書をもとに、検討。

【結果報告】 腎臓手帳・学校生活管理指導表の発行

小児生活習慣病予防健診

最近、メタボリックシンドロームという言葉をよく耳にするようになりました。
生活習慣病(肥満、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常)を併せ持つ状態をいいます。

1990年代後半から、小学生、中学生、高校生すべてで肥満の頻度が急激に増加しています。
成人だけでなく子どもでもメタボリックシンドロームを合併していることがわかってきました。

そこでその危険因子をもつ子供の早期発見が大切です。
血液検査や問診・調査票をもとに健診しますので、自分(子供)の健康状態を詳しく知る機会として受診し、必要があれば早期に適切な指導を受けることが大切です。

小児生活習慣病予防健診は教育委員会が実施し、健診は教育委員会に登録した協力医療機関で受診できます。