不定期日記 eX (仮称)

2006年 10月 目次

Windows Internet Explorer 7 について (その一)

結局のところ、Internet Explorer 7は、"application/xhtml+xml" Media Type (RFC 3236) をサポートしませんでした。 またもや Microsoftは、4年前に標準化された仕様だったのに無視が確定しましたよ。

ついに妖精さんも、IE 7には呆れて今後アクセスを弾かれる、もとい "application/xhtml+xml" でヘッダ送信するみたいですね。

もう出てしまった後なのでどうでもかまわないですが、VMLを実装できたのに SVGをネイティブでサポートしなかったのはさすがにアレだと思いました。

Microsoftが、普段警戒感を持っている Adobe社スタンダードなウェブアプリケーション群の SWFや、 PDFの webフォーマットとしての影響力を削ぐには、 オープンなフォーマットの SVGをサポートするだけでだいぶ変わったのにと思いましたが。

さて IE 7は、待望の PNG画像フォーマットのアルファチャネルサポート、 CSS2の position: fixed の実装等のブラウザ及びCSSエンジンの大幅な更新が五年ぶりになされました。

JavaScript(JScript) Engine Version は、5.7となり、簡単で確実に下位 Script Engineサポートとの振り分け判別が可能となります。

UserAgent & Platform バージョンダイアログ (20061023_02.png)

翌日以降 (その二)に続く..。

Last UpDate : Mon, 23 Oct 2006 22:20:00 +0900 JST

Windows Vista リテール版ライセンスの乗換え制限強化

マイクロソフト、VistaでPC間の移管を制限--著作権侵害対策の一環として

> Windows Vistaではモバイル機能が改善されている。だが、Vista自体の移植性は制約されている。

> Microsoftが提示した新しいライセンスによると、Vistaのリテールパッケージ製品で、新しいマシンへのOSの移管が許されるのは、1ライセンスにつき1回だけだという。

> 従来のWindowsリテールパッケージ製品では、元のマシンからOSを削除すれば、別のマシンにWindowsを移すことができ、これを何度繰り返しても問題はなかった。

[外部リンク] http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20275427,00.htm
CNET-Japan (2006-10-17)

私は思うに、Windows は移動自由なリテール版が従来有るからこそ、安くても移動制限の有る OEM(DSP)のような抱き合わせ販売でも許容されてきたのだろうに、マイクロソフトは考えが浅はかですね。

著作権侵害とは、個人利用の範疇を超えた不正な複製をして権利者に損害を与えた 当人に対して主張出来るもので、ライセンスと一般常識を守り著作権侵害と全く関係ない 一般消費者が不利益を負うなんてお門違いでしょう?

それに、本人の責に追わないハードウェア故障の改修や、改良にもライセンス制限を 課すのは消費者の権利や保護の観点から疑問に思います。

ましてや、導入ハードウェア故障への全責任も負わない比較的高価な ソフトウェアが、一方的にハードウェア移転を認めないなんて主張が、 使い捨てで安価な劣化音楽データの「着うた」同様にまかり通ると思うのは 虫のいい話で、大きな勘違い(社会的受容の範囲外)と理解するべきです。

家庭用OSの独占企業であるマイクロソフトが、立場の弱い個人(消費者)に対して二世代目までのハードウェアに対してしか 半強制的に動作させない(保障しない)リテール版ライセンス条件を飲ませることを、消費者の不利益(マイクロソフトの独占)を 許さないヨーロッパ通商当局がさて認めるてくれるでしょうか?

マイクロソフトは、既に社会インフラとして組み込まれた OSベンダーで世界企業で有る事を自覚し、 消費者を愚弄する守銭奴の様な二重取りを思いとどまり、顧客の声をよく聞いた行動を取ることを事を願っております。

消費者契約法 (抜粋)

第三章 消費者契約の条項の無効(消費者の利益を一方的に害する条項の無効)

第十条 民法、商法その他の法律の公の秩序に関しない規定の適用による場合に比し、 消費者の権利を制限し、又は消費者の義務を加重する消費者契約の条項であって、 民法第一条第二項に規定する基本原則に反して消費者の利益を一方的に害するものは、無効とする。

[外部リンク] http://www.consumer.go.jp/kankeihourei/keiyaku/0512c-keiyakuhou.html
Cabinet Office, Government of Japan (内閣府)

Last UpDate : Wed, 18 Oct 2006 22:20:00 +0900 JST

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なお、XHTML+SVG対応ブラウザである Mozilla Firefox 1.5以降及び、Opera 9以降等の Webブラウザ以外での動作確認を行う予定がありませんので、 「特に Internet Explorerなどの古い規格のブラウザではご覧になれない。」 旨を注意点として記載してくださるよう重ねてお願い申し上げます。

This URL: http://www.minc.ne.jp/~konda/dx/2006/10/index.xhtml