エラリー・クイーン 『Xの悲劇』 角川書店・角川文庫・1963年 | オススメ度 A◎ |
聾者のシェイクスピア俳優ドルリー・レーンの初登場作品。『Yの悲劇』とならぶエラリー・クイーン(発表時はバーナビー・ロス名義)の代表作。最後の一文の明快さで、私はこちらを高く評価しています。読了後のカタルシスはこちらが上だと思うんですけど・・・。 2000/Oct. |
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エラリー・クイーン 『Yの悲劇』 角川書店・角川文庫・1961年 | オススメ度 A◎ |
『悲劇』シリーズの2作目にして彼の代表作として名高い傑作。ラストの1ページで結構考えることになるかも。『X』と比べると明快さに欠けると思うのですが、その分深みがあります。みなさん(『X』と比べて)こっちが面白いとおっしゃるんですが・・・。 2000/Oct. |
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エラリー・クイーン 『Zの悲劇』 新潮社・新潮文庫・1959年 | オススメ度 C |
レーン四部作の3作目。「あまりおもしろくない」と聞かされていたので期待はしてなかったのですが、「面白くない」ということはなかったです。それでも「X」や「Y」と比べると見劣りするのも事実。まぁ上の2冊(とりわけ「Yの悲劇」)はミステリのトップともいわれる作品なので比べるのもかわいそうかもしれません。新登場の探偵(?)ペーシェンス・サムが魅力的です。 2000/Oct. |
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エラリー・クイーン 『最後の悲劇(レーン最後の事件)』 角川書店・角川文庫・1964年 | オススメ度 A |
元シェークスピア俳優の探偵ドルリー・レーンの最後の事件にふさわしく、シェークスピアの初版本をモティーフにした「悲劇四部作の最後を飾る傑作」と言わせていただきます。やるせなさが残る分、魅力的な作品になっているように思えました。前述の三作は読む順序を問いませんが、出来ればこの作品は最後にお読み下さい。 2000/Oct. |
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エラリー・クイーン 『ローマ帽子の謎』 東京創元社・創元推理文庫・1960年 | オススメ度 B |
エラリー・クイーンの処女作。なかなか面白いですが、やはり上の二冊に比べると物足りない気がします。 2000/Oct. |